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上永谷レディースクリニック

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性感染症(STD)

性感染症(STD)にはクラミジア、淋菌、ヘルペス、コンジローマ、トリコモナス、梅毒、HIV(エイズ)などがあり、性行為(セックス)により、粘膜や皮膚を通して感染する病気です。
●クラミジア感染症 最近特に若い女性で頻度の高い感染症です。自覚症状が少なく、放置すると不妊の原因となることがあります。自覚症状としてはおりものの増加、頻尿、排尿時痛、性交後出血などです。 ●淋菌感染症 淋菌も頻度の高いSTDです。自覚症状は極めて少ないのですが、粘液性、膿性のおりものを認めます。感染を放置しますと不妊症、子宮外妊娠の原因となることがあります。
●性器ヘルペス 自覚症状は極めて劇症なものから無自覚性まで様々ですが、外陰部に小水泡や潰瘍が現れ、発熱することもあり、疼痛、歩行/排尿困難となることもあります。一度感染すると神経節にウィルスが入り、体調により再発を繰り返すことがあります。 ●尖圭コンジローマ ヒトパピローマウィルス(HPV)の感染が原因で、外陰部、膣、肛門周囲などに疣状結節(イボ)ができます。痛みを伴うこともまれにあります。 ●トリコモナス トリコモナス原虫の感染で、臭いの強い、ビールの泡状のおりものが増え、外陰部にかゆみを感じます。 ●HIV(エイズ) ヒト免疫不全ウィルスの感染によるもので、感染後発症までは6か月~10年以上と長く、発症後は免疫力が低下し、通常体に害のない細菌やウィルスの感染、悪性疾患などで死に至ることがあります。
 おりものの増加、臭い、外陰部のかゆみ、痛み、小水泡、イボ、不正出血など変化に気ずいたときは、放置せずご相談ください。
 
by kaminagayalc | 2010-03-09 10:58